予想もしなかった不妊治療の日々。私が“立ち止まった”時間

私のこと
Young woman holding smart phone in the office.

こんにちは、伊藤奈央です^^
これまでのお話では、ブライダル業界での仕事、店長への挑戦、そして“家庭と仕事のバランス”に悩んでマーケティング部へ異動したところまでを綴ってきました。

今回は、そのマーケティング部での仕事と並行して向き合うことになった、「不妊治療」のことについて、少しお話ししたいと思います。

結婚して、環境も整えて、「そろそろかな」と思ったタイミングで妊活を始めました。

正直、そんなに時間がかかるとは思っていませんでした。
むしろ、すぐにでも…なんて軽く考えていた部分もありました。

なかなか結果が出ない。
月日だけが過ぎていく。
病院での検査や治療、日々の体調管理、心の浮き沈み。

“期待”と“落胆”を何度も繰り返す中で、心も身体もどんどん疲れていきました。

SNSを見れば、赤ちゃんを授かった報告がたくさん流れてくる。
同年代の友人から「二人目ができたよ」という話も聞こえてくる。

「どうして私は…」
「何かが足りないのかな」
そんなふうに、根拠のない自己否定に襲われることもありました。

もちろん、周りを祝福する気持ちもちゃんとある。
それと同時に心がポキッと折れそうになる瞬間も、確かにありました。

仕事は責任のあるポジション。
平日は忙しく、土日はしっかり休まなければ体力ももたない。

そんな中での通院や、スケジュール調整…。
「仕事に穴を空けたくない」「迷惑をかけたくない」という思いから、
無理をしていた時期もありました。

今思えば、もっと頼ってよかった。
もっと自分をいたわってあげればよかったなって、心から思います。

私にとって不妊治療の時間は、人生で初めて「立ち止まった」時期でした。

この立ち止まりがあったからこそ、
「今まで気づけなかったこと」に目を向けられた気がします。

仕事だけじゃない、家族のこと、自分の心と身体のこと、
“本当に大切にしたいもの”って何だろう?って。

あのときはつらかったけれど、
あの経験があったから、私は「誰かの想いに寄り添える」人になれたと思っています。

今の私は、起業家ママたちの「想いを伝える」お手伝いをしています。
不器用でも、声が小さくても、ちゃんと届くように。
がんばってきた過去ごと、魅力として伝わるように。

だからこそ、伝えたと思っています。
止まっても大丈夫。焦らなくて大丈夫。
その経験も、いつかあなたの強みになること。

次回は、ようやく授かることができた“命”との出会いと、
その後のお話を綴っていきますね^^

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